第15回 おもしろその年まんが大賞

募集結果

1. 応募作品数・応募者数

・応募総数:320点(320名)

・一般部門:70点(70名)

・ジュニア部門:250点(250名)

展示風景

2. 都道府県別応募作品数

1. 広島県…262名

2. 千葉県…6名

2. 兵庫県…6名

3. 東京都…4名

3. 北海道…4名

3. 愛知県…4名

4. 埼玉県…3名

4. 長野県…3名

4. 神奈川県…3名

4. 大阪府…3名

5. その他※…22名

※京都府、三重県、山形県、福岡県、静岡県、岐阜県、沖縄県、石川県、奈良県、 新潟県、佐賀県、熊本県、茨城県、香川県、山梨県、山口県、不明(1名)

3. 年代別応募者数

・~中学生…250名

・15~19歳…0名

・20~29歳…4名

・30~39歳…7名

・40~49歳…15名

・50~59歳…15名

・60~69歳…11名

・70~79歳…16名

・80歳以上…2名

結果、7歳から80歳までの320名からの応募があった。

4. テーマ別応募作品

1. 「領土問題」40点

2. 「金環日食」38点

3. 「東京スカイツリー」32点

4. 「衆議院選挙、政権交代」30点

4. 「ロンドンオリンピック」30点

5. 「iPS細胞、ノーベル賞受賞」20点

6. 「サンフレッチェ優勝」13点

6. 「スギちゃん」13点

7. 「民主党政権」8点

8. 「オスプレイ配備」7点

※一般、ジュニア部門の計の上位10点を掲載した。
※一作品において、テーマが重複している場合もある。

5. コマ数別応募作品集

・1コマ…225点

・2コマ…12点

・3コマ…12点

・4コマ…69点

・規格外…2点

入賞作品一覧

大賞

『今回は目にしようかのう…』


井口 瑞月 いのくち みつき /広島県安芸郡

部門 タイトル 作者 住所
優秀賞 一般部門 スマホ導入!「進化と退化の始まり。」 中村 稔なかむら みのる 佐賀県三養基郡
「トップの顔」 森 一起もり かずき 大阪府大阪市
ジュニア部門 Do you know? 小早川 睦歩こばやかわ ちかほ 広島県広島市
魚の気持ち 堂脇 瑞希どうわき みずき 広島県広島市
佳作 一般部門 「I'll be back」 髙橋 幸雄たかはし ゆきお 山形県尾花沢市
9条ピンチ 松田まつだ まさる 千葉県柏市
ジュニア部門 ゴジラ引退 岡田 渓吾おかだ けいご 広島県三原市
『目印』 野津 遥生のつ はるき 広島県広島市
審査員特別賞 一般部門 しんちゃん大活躍!! 杉山すぎやま しげゆき 新潟県三条市
ジュニア部門 東京の二大スポット 出雲 天薫いずも たかゆき 広島県広島市
作者コメント

話題になったiPS細胞。
臓器移植がより手軽に早く手に入る未来を想像し、自動販売機をイメージして描きました。

審査会のようす

iPS細胞を作ることに成功したことで、山中伸弥教授が、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。この発見は、再生医療や、今までは、治療の難しかった病気の解明などに大変役立ち、世界中から注目を集めています。
作品は、お年寄りが、臓器の自動販売機の前で、髪の毛を1本持ち、何かを思案しています。
科学技術の発展と便利さとを描くことで、観る人にいろいろなことを、考えさせる作品です。
頭上には、あくびをしている猫が一匹。作者の視点が、さりげなく描かれているようです。
ユーモアのセンスと、中学3年生と思えない画力は、審査員を驚かせ、満場一致で、見事、大賞となりました。
2度目の大賞受賞は、おもしろその年まんが大賞初です。

作者コメント

アナログ派の人間がケータイの買い替え、調子にのってスマホへ…
今でも使いこなせない、トホホのスマホです。

審査会のようす

スマホ(スマートフォン)の普及には目を見張るものがあります。
もちろん、ダイヤル式の電話機から、スマホへ、電話は繋がります。
繋がりますが、つながらない…。
どうか、ダイヤル式の電話機しかなかった、ついこの間のことを想像しながら、みてください。
お父さんの驚きが、審査員の笑いを誘い、優秀賞に選ばれました。

作者コメント

40才を過ぎたら自分の顔に責任をもてといわれます。
60才を過ぎた私は責任をもって自分の顔は「ヤダな」と言えます。
さて日本のトップの顔は・・・。

審査会のようす

審査員から、表現力のクオリティーの高さに、感嘆の声が上がった作品です。
まんが全体の迫力、政治家のめんめんも、見ごたえがありますが、あちこちに、ちりばめられた、ディテールも秀逸です。
審査員たちの注目度も高く、優秀賞に選ばれました。

作者コメント

実際によく分らないけど、とりあえずほめとこう、みたいな人はいるよな~、と思いながら描きました。
でも本当に山中教授は尊敬できる人だと思います。

審査会のようす

山中伸弥教授のノーベル生理学・医学賞受賞で話題になった、iPS細胞ですが、どんな細胞なのかは知らない方も多いかもしれません。
2コマ目の二人の表情は、人ごとではないかも…。
審査員も笑いに包まれ、優秀賞に選ばれました。

作者コメント

現在の尖閣諸島の問題を人間からの視線からではなく、魚の視線から描いています。

審査会のようす

今回、もっとも多く寄せられたテーマは「領土問題」でした。
尖閣諸島で、日本人と中国人とみられる釣り人の下で、人種ならぬ魚種もさまざまな魚たちが、おしゃべりをしています。
こんな賢い魚たちは、おいしそうなエサには、飛びつきそうもありませんね。
視点のおもしろさが、よく表現されていて、見事、優秀賞に選ばれました。

作者コメント

自民党が政権にかえりざきました。
安倍総理も再び総理に、まさに「I'll be back」です。

審査会のようす

自民党が、再び与党となった、2012年。
安倍元首相が、再び総理大臣になったことを、映画「ターミネーター」の主人公のパロディーで、表現しています。
映画のシリーズでは、人間の味方になったり、敵になったりした「ターミネーター」の決め台詞を用いた、分かりやすい表現が評価され、佳作に選ばれました。

作者コメント

政権交代で平和憲法改悪の恐れが増す…
女性パワーに期待したい。

審査会のようす

政権交代により、憲法改正が現実のものとなるのでしょうか。
バラバラになりそうな「9」の数字を、女性を筆頭として、つかんでいる人々からは、平和憲法を守るんだ、という力強いメッセージが、伝わってきます。
憲法第9条の数字を、うまく使って、諷刺をきかせた点が評価され、佳作に選ばれました。

作者コメント

ゴジラこと松井秀喜が、引退を表明した時と、スカイツリーの開業を合わせて描きました。

審査会のようす

一昔前は、怪獣映画には東京タワーがつきものでした。
そんなことも思い出される、なんとも、迫力のあるひとコマまんがです。
スカイツリーに登った、松井選手の表情もいいですね。
スカイツリーの完成と松井選手の引退が同じ年だったことが、しっかりと脳裏に焼きつきそうなアイデアが評価され、佳作に選ばれました。

作者コメント

尖閣諸島を取り合う日本と中国の争いは、互いにゆずらず、決着がつかない感じを描きました。

審査会のようす

2013年は、尖閣諸島の問題について、解決の糸口がつかめるのでしょうか。
日本と中国が、尖閣諸島が領土だと主張するために、国旗を立てて、数の多さで競い始めたら…。
足の踏み場もないほどの国旗で、不毛な島となった様子に、お互いがゆずらない現状が、わかりやすく表現されており、佳作に選ばれました。

作者コメント

2012年各界で話題になった人物はみんな「しんちゃん」。
今年もしんしん気鋭の「しんちゃん」が登場?

審査会のようす

まんがといえば、有名人の似顔絵です。
2012年に各界で注目を集めた人の特徴が、無駄のない線で、よく表されています。
「しんちゃん」でまとめた、着眼点が評価されて、審査員特別賞に選ばれました。

作者コメント

今年完成した有名なスカイツリーが主役です。
スカイツリーは大人気で多くの人々が見に行きました。
でも、逆に東京タワーの影がうすくなったような気がしました。
なので、この作品では二つのスポットが両方とも人々から人気!!という感じにしました。

審査会のようす

スカイツリーの完成は、2012年に話題となった出来事でも、ひときわそびえ立っていました。
しかし、高さでは、はるかに及ばなくなった東京タワーは、忘れられそうで、少しかわいそう…。
作者のやさしい感受性が審査員の胸を打ち、審査員特別賞に選ばれました。

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