第25回 おもしろその年まんが大賞

募集結果

1. 応募作品数・応募者数

・応募総数:176点(176名)

・一般部門:28点(28名)

・ジュニア部門:176点(176名)

展示風景

2. 国・都道府県別応募作品数

1. 広島県…150名

2. 愛知県…6名

3. 神奈川県…3名

3. 千葉県…2名

3. 東京都…2名

3. 福岡県…2名

その他※…11名

※山形県、茨城県、埼玉県、新潟県、静岡県、京都府、大阪府、兵庫県、愛媛県、佐賀県、熊本県

3. 年代別応募者数

・~中学生…148名

・15歳~19歳…0名

・20歳~29歳…0名

・30歳~39歳…2名

・40歳~49歳…0名

・50歳~59歳…9名

・60歳~69歳…8名

・70歳~79歳…6名

・80歳以上…3名

結果、8歳から85歳までの176名からの応募があった。

4. テーマ別応募作品

1. 「サッカーワールドカップ」38点

2. 「ウクライナ侵攻」13点

3. 「村上宗隆」9点

4. 「ミサイル」9点

5. 「新型コロナウイルス」9点

6. 「値上げ」8点

7. 「円安」6点

8. 「岸田首相」5点

9. 「大谷翔平」4点

10. 「プーチン大統領」3点

※一般、ジュニア部門の計の上位10点を掲載した。
※一作品において、テーマが重複している場合もあるが、主たるテーマで計上している。

5. コマ数別応募作品集

・1コマ…115点

・2コマ…11点

・3コマ…11点

・4コマ…39点

・規格外…0点

入賞作品一覧

大賞

表なしで裏だらけ


岩本 いわもと しんじ /福岡県大牟田市

部門 タイトル 作者 住所
優秀賞 一般部門 1.88mmへの視線 中村 純平なかむら じゅんぺい 東京都日野市
がんばって打ちました 山田 稔やまだ みのる 広島県安芸郡
ジュニア部門 プーチンの侵略 小田 寛人おだ ひろと 広島県広島市
子どもにも値上げの影響が・・・ 安藤 千尋あんどう ちひろ 愛知県名古屋市
佳作 一般部門 本日の水揚げ 重成 正雄しげなり まさお 神奈川県横浜市
ウクライナのモグラたち 岡崎 忠英おかざき ただひで 神奈川県海老名市
ジュニア部門 ブラボー!コロナをかっ飛ばす村神様 中村 伊吹なかむら いぶき 広島県東広島市
コンコンダンスに惚れちゃって! 岡本 帆未おかもと ほのみ 広島県広島市
審査員特別賞 一般部門 家庭内隔離 田中 敏惠たなか としえ 福岡県福岡市
ジュニア部門 運を拾って勝利をつかむ。ブラボー!! 石川 來輝いしかわ らいき 広島県広島市
作者コメント

スポーツの祭典が賄賂の祭典になっていたとは残念で悲しいですね。

審査員の講評

スポーツの祭典の2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会で、大会スポンサー契約をめぐる贈収賄事件になっていることを一コマでよく表しています。四コママンガだと四コマ目、起承転結の結にあたる場面です。「おもてなし」と「表なし」をかけた言葉遊びがとても面白く、「うらだらけ(裏だらけ)」を一文字ずつ五輪の輪の色で表現しています。また、五輪の輪が手錠に変わっていて、手錠とお金をつかんだ手が繋がれているなど、社会風刺の効いた作品になっており、審査員全員が高く評価した作品です。

作者コメント

ワールドカップ2022カタール大会の日本と強豪スペイン戦に於ける三苫選手のスーパープレイに感動致しました。IN か OUT か世界中の視線を描きました。

審査員の講評

サッカーワールドカップスペイン戦での三苫選手のこの場面は、昨年日本が一番盛り上がった瞬間でした。構図が面白く、三苫選手の足の部分がものさしになっていることや、それを見ている人たちの表情がそれぞれ特徴的に描かれているなど、その一瞬に世界中が注目していたことがユーモラスに描かれています。

作者コメント

早く、ワクチンは打たなくていい社会になってほしいものです。あとミサイルもね。

審査員の講評

四コマ目のおちが、新型コロナウイルスのワクチン5本目接種になっています。高齢者がワクチン接種をしたことや、その回数を自慢したいところが表現されていて、クスッと笑える作品です。ヤクルトの村上宗隆選手が日本選手年間最多ホームラン56本を打ったことと組み合わせていることが面白く、なかなか思いつかない発想でした。

作者コメント

プーチン大統領のウクライナ侵攻をテーマにした作品です。

審査員の講評

昨年おこったロシアのウクライナ侵攻について描いていて、世相を表しています。プーチン大統領を目が特徴的なキャラクターのように表現していて、アメリカンコミックのようです。全体的に暗めの色になっていて、ウクライナ侵攻、戦争といった事柄について、子ども達も昨年一年をこのように感じられたのだろう、ということがよく分かる作品です。未来トンネルの先も暗くなっていて、子ども達が未来に期待していないのがうかがえます。

作者コメント

値上げの波が、駄菓子にまで押し寄せてきて、もう10円で買えない悲しさを表現しました。

審査員の講評

値上げで今まで10円で買えていた駄菓子が12円になり、10円玉を持って買いに行った子どもが買えない一コマを描いています。切実さが出ていて、非常に訴えてくるものがあります。実際に子ども達が駄菓子をお店に買いに行った時に、この作品と同じことが起きたのではないかと想像してしまいます。また、お店の方のセリフが「買えません」ではなく、「ごめんねー」となっていて、子どもに寄り添っている感じが、優しいセリフに表れています。白地に描かれており、シンプルですが絵が際立って見え、印象的な作品になりました。

作者コメント

サンマも不漁で希少な魚になった今、ミサイルは兵器で飛び交う世の中、そのうち市場でセリにかかったりして・・・。

審査員の講評

値段の高騰に伴い今まで安かったサンマや飛び交っているミサイルが、高級マグロのようにセリにかけられる日がくるかもしれない、そんな場面をユーモラスに描いています。3匹のサンマを囲んだセリ人の指先の描写も細かく、表情も丁寧に描かれているのがわかります。1コママンガの王道であり、見ていて懐かしさを感じる作品です。

作者コメント

ロシアとウクライナの戦争はウクライナのモグラも必死に戦争反対を訴えている。

審査員の講評

通常、モグラを駆除する際に振動を与えるが、この作品では、モグラが集団で戦争反対を訴えて振動を出していて面白い作品になっています。最高齢の参加者でもあり、今後も面白い作品を描いてほしいと期待しています。

作者コメント

2022年のサッカーワールドカップで一躍人気となった長友選手のトレードマークである赤髪と皆既月食の赤を合わせました。流行語大賞に選ばれた村神様にコロナをかっ飛ばしてほしいという願いをこめて制作しました。

審査員の講評

サッカーワールドカップで活躍した長友選手のブラボー、新型コロナウイルス、流行語大賞の村神様と2022年に話題になったすべてが揃っている幕の内弁当のような作品です。背景を黒にして描いているため、村上選手と黄色の羽衣が際立って見え、印象的でした。

作者コメント

きつねダンスと今話題になっているネット社会での誹謗中傷について描きました。世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな話題があるということが、この作品で分かってほしいです。

審査員の講評

テレビに映るきつねダンスのまわりに、SNSでの出来事を描いていて、その発想が面白い作品です。SNSでのいろいろな場面をかわいい絵で素直に描いており、分かりやすくなっています。

作者コメント

新型コロナに感染したお父さん、テントに隔離、こんな家庭もあったかも。家族への感染を防ぎました。

審査員の講評

新型コロナウイルスに感染したお父さんの自宅療養の様子が、一目見て誰が見ても分かりやすい、面白い作品です。実際にこのようにテントで隔離した家庭もあるかもしれません。家族はテーブルでご飯を食べていますが、お父さんはテントで隔離されていて切なくなります。家に部屋がたくさんあると隔離部屋ができますが、お父さんは元々部屋がなくいつもはリビングが居場所なのかな、と見ていて想像が膨らみました。

作者コメント

誰もが落としたゴミを拾うことで、運もつかみ、日本はベスト16まで進むことができました。このことをきっかけにゴミを捨てる人が減ることを願います。

審査員の講評

サッカーワールドカップでの長友選手のブラボーは、2022年を代表する一場面でした。サッカー日本代表が試合後のロッカールームを清掃したことや、観戦していた多くの日本人サポーターが試合後の客席でゴミ拾いをしたことも大きく取り上げられました。長友選手の顔やユニフォーム、サッカーボールがリアルに描かれていて、見るだけで試合とゴミ拾いを合わせて思いだせる作品となっています。

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