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事業報告
2022年10月 1日
こども図書館
こども図書館でボランティアネットワーク事業における講演会「絵本の扉の向こう側」を開催しました
令和4年9月22日(木)に、5-Daysこども文化科学館1階アポロホールで、講演会「絵本の扉の向こう側」を開催しました。
講師は編集者として長く本に関わってこられ、
『ながいながい骨の旅』(講談社 2017年刊)等、執筆活動などでも幅広く活躍されている松田素子さんです。
講演では、自分に全く自信のなかった若い頃のお話しから、絵本との衝撃的な出合い、編集者として関わった多くの著者やその作品について、失敗談などのユーモアを交えながら語られました。
編集者は、作家の持つアイデアやその実力を、支え、励まし、時には叱りながら、よい作品に育つように力を添える存在です。本など重いものを扱うから力仕事であるけれども、また同時に「心の力仕事」でもあるとのことでした。
平和に関する思いや、今の子どもたちに伝えていきたいこと、これからの希望などのお話は、情熱的に体全体でぶつかってきた講師の生き方が凝縮されたようで、充実した2時間でした。
参加者の皆様からは「言葉をいろいろ受け止めたくてメモを取っていましたが、心がいっぱいになり、あふれてしまいました」、「心に響くたくさんのお話に感動しました。真摯に、人に、事に、絵本に携わっていこうと改めて思いました」、「もう一度今から生き直したくなりました」などの感想が寄せられました。

講演会関連資料
- 『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』長谷川 義史 作 BL出版 2000年
- 『ヤモリの指から不思議なテープ』松田 素子 文 江口 絵理 文 西澤 真樹子 絵 アリス館 2011年
- 『ながいながい骨の旅』松田 素子 文 川上 和生 絵 講談社 2017年
- 『銀河鉄道の夜』宮沢 賢治 作 金井 一郎 絵 三起商行 2013年
- 『せんねんまんねん』まど みちお 詩 柚木 沙弥郎 絵 理論社 2008年