広島文学資料室の
作家から
原 民喜
原 民喜(はら たみき)
1905-1951 詩人・小説家
広島生まれの原民喜は、広島市中区で被爆し、その際の体験をもとにした小説『夏の花』で著名な詩人・小説家です。「三田文学」の編集にもたずさわり、遠藤周作などの後進を育てる一方、被爆の体験にもとづく作品を発表しました。親族や関係者から寄贈された書簡や原稿など、多くの資料を収集していますが、ここでは、詩や文章などの草稿を中心にご紹介します。
1905-1951 詩人・小説家
広島生まれの原民喜は、広島市中区で被爆し、その際の体験をもとにした小説『夏の花』で著名な詩人・小説家です。「三田文学」の編集にもたずさわり、遠藤周作などの後進を育てる一方、被爆の体験にもとづく作品を発表しました。親族や関係者から寄贈された書簡や原稿など、多くの資料を収集していますが、ここでは、詩や文章などの草稿を中心にご紹介します。
草稿『あとがき』(ガリバー旅行記) ペン書き 400字原稿用紙 1枚目
「ガリヴァは16年と…」
写真 『原民喜詩碑』(平和記念公園 原爆ドームそば)花の幻の詩碑 詩部分
「碑銘 原民喜遠き日の石に刻み 砂に影おち崩れ墜つ 天地のまなか 一輪の花の幻」
この碑銘は、遺書にも書かれていた詩で、最終行から、民喜の命日は花幻忌と呼ばれる。当初、広島城内にあったものが、現地に移設された。